お侍ちゃんがちびった!

怪談や不思議な話。※芸人のお侍ちゃんではありません。

霊感の話

霊感はないことにしているお侍です。

気付かないうち不思議な体験を
してたってことありますか?

お侍は鈍感なのか、
後でゾッとすることが多いんです。

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先日、見知らぬ土地を歩いていたら
突然見慣れぬ光景が飛び込んできた。

目を凝らしてみると墓。

俺の視界には 墓 墓 墓 墓 墓・・・
どんだけあんだよ。

何故だか呼ばれてる気がして
墓に近付いてみた。


墓の数だけドラマがあるんだな。


そんなことを思い墓石を見ていたら
急に目頭が熱くなる。

嫌な気配は全くなく逆に心が暖かくなる
不思議な感覚。


やけに居心地が良い。


この土地には縁もゆかりもないけど
前世でなんかあったんだろうか?


墓を通り抜けると
石材屋、茶屋が並ぶ通りへ。

普通、雑音とか聞こえるはずなのに
やけに静まり返ってる。

歩いている人はいない。
お店は開いているけど
中に人がいない。


いや、さっきから人の気配がない。


さっきまで暖かい気持ちだったのに
急に悲しくなってくる。


すると突然、背後から人の気配。


振り返ると10mくらい先に
小さい男の子が立っていた。


その小さな男の子が
俺に向かって何か呟いてる。


声が小さくて聞こえない。


3文字だ。
「か」「え」「れ」
とでも言っているのか?


何回も同じことを繰り返し
呟いているようだったので
こういうときに役立つのが読唇術


「ち」「ん」「○」


最後は こ か ぽ かわからんが
確かにそう言ってる。


意味わからん。。。


あれ?


我に返るとさっきまで人がいなかったのに
おじいちゃんやらおばあちゃんらが
テクテク歩いてる。

その代わり男の子の姿はなくなっていた。

やり方は幼稚だったけど
あの男の子が現世に戻してくれたのかな?


それから30分後。

完全に道に迷った。


ただ、

ここから先に進んだら危険。
って、身体が反応してる。

こういう直感はよくあたるんだよね。

ここ最近になって
この能力の精度があがったようで

引越し先を探してる時に、
土地の空気で善し悪しが
何となく分かるようになった。

ただ、なんでダメなのかが
分からないのが玉に瑕。